人生初のパチンコ屋勤務。
今とは違い、コンプラ(笑) モラル(笑)ハラスメント(笑)
そんな時代。
その時働いていた店の店長をわかりやすく表現するなら
父親が社長で丸々事業を引き継いだ2代目といった感じ。
theドラ息子、そんな表現がしっくりくる。
実際奥さんがある会社の社長の娘さんだったらしく、後継として婿養子となったのが店長だ。
当時のパチンコ屋は今みたいに大手のグループ系列店ばかりでなく、中小企業が税金対策で運営していたという側面があり、僕が働いていたのもとあるコンクリ会社の税金対策用の店舗だったと当時説明された。
なので、パチンコ屋も儲かるに超したことは無いが、赤字垂れ流しでも問題はなかったのだろう。
所謂お飾店長みたいな感じで、実際そんなふうに陰口を叩かれていたが、そんなふうに言われても仕方がない実績が店長にはあった。
覚えてる範囲でざっくり箇条書すると
- 毎朝遅刻してくるので主任が店のカギを管理していた
- 業務時間中は基本事務所で、ほとんど顔を見せない
- 基本事務所では寝ているかS○X
- 閉店後店内で宴会
- カウンタースタッフのおばちゃんにお金を払う(別記事参照)
- 設定漏洩は当たり前
- 爆勝ちしたお客さんに直接対応し喧嘩
現職の店長さんが見たら卒倒するレベル。
コンプライアンスどうのというよりももはや犯罪のミルフィーユ。
今思い返して、箇条書きするとよくあの店長の下で働いていたなと思うし、最終潰れるまでよく捕まらなかったなと思う。
ちなみに現在は分譲住宅地。
う○こスプラトゥーンされた店長の車の定位置には子供用の公園が据えられていました。
通りがかる度に微妙な気持ちになる。
店長という男
では、箇条書きした1つ1つを説明するが今回の記事も生きていく上で学べること、役に立つ知識は何一つ盛り込まれていない。
せいぜいが世の中には、あの時代にはこんな人もいたんですよ的なやつだ。
いつも通りファンタジー物を読む感じで楽しんで欲しい。
もしくは暇つぶし感覚。
何にせよ真面目に学ぼうとする気持ちで読むとバカを見る。
毎朝遅刻
読んで字の如く。
少なくとも僕が雇用されてからでも朝まともに来た事があったかどうか。
仮に8時半から従業員が出社し、着替えや各種開店作業を行い、10時に開店するとしよう。
午前中に現れたら優秀
開店までに現れたら奇跡か奥さんと喧嘩して家にいてられないかのどちらかだ。
もちろん後者ならば物凄く機嫌が悪い。
機嫌の悪さを表に出し周りに気を使わせる僕の最も苦手なタイプだ。
そんな店長なので、もちろん店の鍵を彼だけに管理させるということは無く、主任が鍵を管理していた。
ちなみに店の組織図はこんな感じ
もはや主任が副店長ポジションだが、役職的には社員スタッフA&Bと変わらない。
秩序とはなんだろう?
業務中は顔を見せない
もはや店長とは?というレベル。
僕の後輩たちに至っては面接すら主任がしていたので店長をよく分からないおっさんと勘違いしていた子すらいた。
そんなレベルで店に顔を出さない。
日長一日事務所でソリティアかマインスイーパ、もしくは大人の運動会である。
なので当然店の売上や客数などは数字やデータでしか把握しておらず、なぜこんなに売上が悪いのかと叱咤されるが知ったことでは無い。
リアルに釘とスロットの設定配分が悪すぎる。
どこの世界に当時42玉交換でボーダーマイナス4の調整で打つドMが居るというのか。
なお、上記回転率は店長がドヤ顔で新台導入時に公言していた数字である。
一体客になんの恨みがあるというのだろうか?
そりゃ日曜日の昼過ぎお客さんが5人しかいないわけである。
従業員一同声には出さなかったが帰った方がいいですよと思っていたし、事実5人いて5人とも玉を流さず帰る羽目になる。
ジェットカウンターの存在意義よ。
基本事務所でセック
さて、先程日長一日事務所でソリティアといったが、勿論それだけでは無い。
店舗内の景品交換カウンターから事務所への小窓がついている構造になっており、ダイレクトに繋がっているので、カウンターの子は何かがあった際に直接事務所とやり取りができる仕組みだ。
景品が足りなければ小窓から支給されたりするのだが、単純な引き戸の為、簡単にカウンター側からでも開けれるので割とうっかりハプニングが多い。
その中でも特別多かったのが、カウンターから小窓オープンで見られるどっきりイベントである。
どっきりイベントと言っても何のことはない、見慣れた小汚いおっさんと、化粧のキツイ事務のマダムとレッツコンバインシーンを目撃してしまうだけのことだ。
もはや罰ゲーム以外の何物でもない。
当時カウンターの子から獣のような喘ぎ声がうるさい店内の中でも良く漏れ聞こえるのだと愚痴られたものだ。
頼むからそんないらない情報を聴かせないでほしかった、巡回時カウンター前通る時に嫌でも意識してしまうじゃないか……
ちなみに事務のマダムが欠勤の時は行きつけのスナックのママさんが来てました。
よくよく考えたらなんで客が事務所に出入りしてるねんと思わなくもないが、当時は狂ったことが多すぎて慣れてしまっていたんでしょう。
客がパチンコ打ってて途中で立ち上がって事務所に行ってしばらくすると帰ってきてまたパチンコを打つ。
冷静に考えて狂ってる。
どこの世界にパチンコ屋の事務所出たり入ったり自由にする客がいるのか。
尚、店長とスナックのママとの連結シーンの目撃情報は最後までありませんでした。
音声を聞いてしまったという情報はありましたけど……
閉店後店内で宴会
閉店後はホールスタッフ、カウンタースタッフを集めての宴会スタート。
各従業員たちが閉店作業をしている間に「俺は従業員のことも考えたってんのや」とでも言わんばかりのドヤ顔で近所のスーパーから酒やつまみを買ってくる。
ブラックな求人にありがちなアットホームな職場ですをナチュラルにやってくる。
とはいえ、閉店後に酒とツマミ決めながらスロットのモーニング(昔はそんなイベントがあった)を仕込んだり、朝一高確状態を仕込んだりと楽しい側面もあったので、悪い事ばかりでも無かった。
しいてゆうならば朝まで宴会やってそのまま翌日の勤務に流れ込むのがしんどかったぐらいか。
あとは店長の武勇伝&自分語り。
将来の夢は自著伝を出したいとか言っていた気がするが元気にしているのだろうか。
カウンタースタッフのおばちゃんにお金を払う(別記事参照)
以前に書いた記事の中にいた人物。
男性スタッフから金をもぎ取るカウンターおばちゃん。
で、記事に書いてた金を払っていたスタッフのうちの1人が店長です。
なぜわかったかというと、事務所にちょっとした用事で入った時に偶然目撃した現金の受け渡しシーン。
遠目に茶色いお札割といてはった。
後で、聞いても無いのに女の子に手を出して妊娠させてしまったと、モテる男はツラいわぁと言わんばかりのオーラ。
実にいいカモである。
その後も何度か手を出しているという噂を聞いたりもしたが、店長含めて3人のスタッフが罠にかかっていたようなので性の乱れ甚だしい職場環境でした。
設定漏洩は当たり
毎日来て、パチンコスロット問わず毎回爆勝ちする若い兄ちゃん。
イベントの日にだけ現れる熟年夫婦。
朝から夕方まで海物語を打ち、17時には必ず交換して帰る女性。
全て店長の関係者です、本当にありがとうございます。
若い兄ちゃんは店長の友人。
熟年夫婦もゴリゴリの関係者。
17時に帰る女性に至っては店長の愛人というコンプラに真っ向から喧嘩を売っていくスタイル。
ちなみになぜわかったかというと
「あれ、俺の連れやから出る台知ってんのよ、頼んどくわ」と、頼まれたからです。
今の時代なら即座にSNSで告発されて人生オワタコース待ったなし。
今にして思えば時代が彼を選んでいたのかもしれません。
爆勝ちしたお客さんに直接対応し喧嘩
上記のサクラ以外のお客さんがたまたま爆勝ちした時の出来事。
店長自らホールに出てジェットカウンターに球を流しながら
「めっちゃ出ましたね、ゴトでもやりましたwwwあんまり勝ち続けるなら警察呼びますよwww」
本人は冗談のつもりで笑いながら言っていたが、横で箱を拭いていた僕、血の気が引く。
相手は常連ではない初見のお客さん、当然ながらブチ切れる。
そりゃそうだ、爆勝ちして機嫌よく計量してもらってたら店員がヘラヘラ笑いながら警察を呼ぶとか言うたら大体の人は気分を悪くする。
結果として、店長馬乗りになられてマウントポジションからのタコ殴り。
リアルに警察を呼ぶ事態になりました。
世間的に見れば傷害の犯人として捕まったお客さんが悪者で店長が被害者のように見えるが、真実を知る人間からしたら一番やべぇのは捕まったお客さんでなく店長。
散々被害者moveで騒いで喚いてはりました。
よく漫画とかで見る小物move。
結局この件もどう矛を収めたのかは知りませんが、被害にあったお客さんは気の毒でしかなかったのを覚えています。
従業員サイドからは加害者は店長という認識。
まとめ
最終的にこの店長がどうなったかと言うと、残念ながらわかりません。
店が潰れる前にバイトを辞めて別の仕事をしたり、都市部に引っ越して生活をしたりしてたら店のことは完全に忘れてましたが、ある日地元に帰ってきて前を通ると完全に住宅分譲地になっていました。
親会社(コンクリ会社)は税金対策のパチンコ屋が潰れると同時期に潰れたそうです。
あの店長が一般企業でまともなサラリーマンができると思えないし、他のパチンコ屋で店長が務まるとも思えない。
何だかんだで生きてはいるのでしょうが、願わくば人様に迷惑をかけて警察の世話になっていないことを願います。
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